69年卒通III同期クラス会と通信工学科同窓会について   

                               室本 惇 1969年卒 TASC代議員、監査委員

 

私どもは69年度に通信Vクラスとして卒業し、今年が卒後45年となります。かねてより、卒45周年記念のクラス会

はおそらく全員参加の公式なクラス会では最後になるやもしれないという思いが有り、ただ宴会ではなく「東海大、

通信工学科卒」に強くこだわったクラス会を盛大にやろうということに決しました。まず、コンセプトは一日学生時代に

戻ろうということで、従来のクラス会とは趣を変えてこの概念を実現すべくこれに徹底的にこだわりました。

 

すなわち

1. 開催時期を湘南校舎建学祭に合わせること

2. 我々がかつて学んだ校舎(研究室、実験室、教室)を訪問すること

3. 通信子学科同窓会のHCDにお邪魔すること

4. 可能な限り大学同窓会HCD行事にも参加することでした。

 

開催日は11月2〜3日とし、11月2日は宴会、翌日11月3日は全員で湘南校舎を訪問すべく会場も従来の温泉地

から、かつて通学路であった小田急線沿線に絞り込みました。幸い、愛甲石田駅近くに金属機械工作機メーカーの

顧客接待、研修用施設で 「FORUM 246」があるのを幹事の一人が知っており、下見をさせてもらったところ、

宴会場、客室も一般ホテル並み、それと研修所だけに映像放映施設も整っており、おまけにカラオケバーもついてい

ることから、ここを徹底的に利用させてもらう事としました。

かつての学生時代を偲ぶとともに、今を思い、将来を大いに語ろうとうことで、東海大学学園史資料センターから

大学の新旧の多くの写真や資料、同級生からも学生時代、現役時代、そして現在の写真を送ってもらい、研修室

の大型画面で放映しました。出席者全員一人ずつインタビューと自己紹介をしていただき、これも収録しましました。

現在担当幹事が、今回のすべてのイベントと大学の今昔物語を含めて鋭意編集中で、後刻、同級生全員にDVDを

配布する予定で進めております。

同時に恩師や皆さんから原稿を寄稿していただき、80頁の大冊の記念誌も出来上がりました。

建学祭当日は天候にも恵まれ、実に湘南校舎には卒業以来初めて訪問の者も少なくなく、学生当時の「湘南サバク」

から今日の「湘南オアシス」の変貌ぶりに驚きの連続でした。

通信工学科卒の松浦教授(現電気電子工学科)のご厚意と村野准教授や関係の皆様の者のご説明で、かつての学

び舎をつぶさに見学させていただき感慨無量でした。キャンバスを十二分に満喫しました。

今回のクラス会成功には直接、間接的に通信工学科同窓会(TASC)のご支援が有ります。クラス会開催の要諦は

まず名簿つくりにあります。従来の我々の会のクラス会名簿は完全なものではありませんでした。TASC再建初代

会長松尾先生が年前に発刊された同窓会名簿を徹底的に利用させて頂きました。

兎に角、最終的にはメールアドレスを完備することにあり、最初はほんの一握りしか判明していませんでしたが、友人

のネットワークが少しずつ重なり合って最終的にはアドレス所有者全員、70名弱のアドレスが判明しました。これが

できれば仕事は半分は終わったようなもので、後はこれをふんだんに使いこなして幹事と会員、会員同士の密なやり

とりができたことが、成功の第一の理由でした。

11月3日にはTASCの懇親会場にお邪魔し、中西会長や松尾先生からお話を頂きました。

それまでは、「TASCと大学全体の同窓会」とは同じ考えているものが殆どでした。また記念誌には中西会長より

TASC紹介の一文を寄稿していただきましたし、TASCのHPから、通信工学科の学部学科の変遷、お世話になった

恩師のご消息など多くの資料を掲載させて頂き、奥の深い記念誌となりました。改め御礼申し上げます。同期クラス

会はわかるけど、TASCはようわからんというのが、一般卒業生の偽らざる感想ですが、クラス会に関連ずけると

「TASCの付加価値」がよく見えてきます。

クラス会で今回お世話になった、「名簿」「学科の変遷」「恩師の消息」「通信工学科の歴史」などはクラス会単独では

とても手におえるものではありませんし、逆に大学同窓会ではここまで細かなサービスはできません。ここにTASCの

存在価値、付加価値があります。クラス会を支える底力です。今回のクラス会でもこの点を出席の皆さんに強調して

おきました。名簿つくりは年前から始め、皆さんに情報を流し始めましたが、今年は我がクラスで新規に10名の

TASC会費納入者が出ましたし、先日、年間分の会費を前納した者も出てきました。

同窓会費は税金のようなもので、直接個々人に跳ね返ってくる部分は少ないかもしれませんが、インフラ整備に使用

され、クラス会で今回もかくに利用させてもらったことも伝えておきました。是非この調子で広がってもらいたいものと

思っております。

今回のクラス会参加者は幹事の力不足て当初目標より若干少な目の29名でしたが、参加者の全員が全員今回の

クラス会が思い出深い会であったことを確信しております。

お世話になりました先生方や大学の関係者、クラス会ということで過分なご配慮を頂きました「FORUM 246」の皆様、

TASC運営に日夜努力をされておられ役員の皆様に紙面をお借りし、改めて御礼を申し上げる次第です。